【資格試験レポ】危険物取扱者

どうも、雨戸りんです。

今回は「危険物取扱者」という資格に関するお話です。

危険物取扱者とは


まずは、そもそも危険物取扱者という資格がどのようなものなのかについて説明したいと思います。

【資格の種類】
国家資格です。

【分類】
甲種、乙種は第1類~第6類の6つ、丙種の8つに分類されます。

【試験形式】
甲、乙、丙種ともにマークシート方式です。

【試験科目】
甲、乙、丙種によって表記は多少異なりますが、
・危険物に関する法令(以下、「法令」)
・物理及び化学(以下、「物化」)
・危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(以下、「性消」)
の3科目です。

【受験資格】
甲種は受験資格が設けられています。
ここですべてを紹介すると長くなるので省きますが、大雑把にいうと「大学等で化学の教育を受けた」ことが要求されます。

乙種、丙種は受験資格は設定されておらず、誰でも受験することができます。

【試験手数料】
この記事を書いている2022年9月現在、
甲種6600円乙種4600円、丙種3700円となっています。

免状の交付を受ける場合は追加で1600円の手数料がかかります。
※別途、証明写真の撮影、交付申請書を郵送するためのお金等もかかります。

【合格基準】
甲、乙、丙種いずれも、試験科目ごとの得点が60%以上であることが合格基準です。

【合格すると】
消防法で定められた「危険物」を取り扱ったり、管理することができます。
「危険物」を大量に製造や保管している工場では、危険物取扱者資格を有する者を「危険物保安監督者」に選任する必要があります。

また、無資格者が「危険物」を取り扱う際は乙、甲種危険物取扱者の立ち合いが必要となります。
最も身近な例では、セルフのガソリンスタンドで働く際には乙種第4類あるいは甲種危険物取扱者資格が必要となります。

受験レポート(甲種)


※筆者が受験したのは2017年のことなので、記憶が雑です。
悪しからずご了承ください。

筆者は受験資格を満たしていたので、いきなり甲種を受験しました。

まず過去問に目を通した第一印象は、
「あ、法令勉強すればいけるわ」
でした。

甲種の受験資格を満たしている人はおそらく筆者と同じように感じるのではと思います。
(物化と性消は勉強するまでもなく、法令が一番難しい)

平日は寝る前に指定数量のような法令の暗記をやり、
土日に過去問を解いて身についていない部分を次の平日に暗記。

たまたま同じ時期に別の資格の勉強をしていた家族から
「受かる気あるのかな」
と思われる程度にユルい勉強量でした。

試験会場は近くの大学でした。
(というか、のちにその大学の薬学部で仕事することになるわけですが)

当たり前ですが試験内容ごとに試験を受ける講義室がわかれており、甲種は
「男性、というかおじさんが多いな」
というのが正直な感想でした。
おそらく仕事の関係で受験することになった方たちでしょう。

特に試験問題の難化などもなく、結果は合格。
なんとなくで免状も申請しました。
こんな感じです。
危険物取扱者免状-雨戸りん

免状の写真は10年ごとに更新する必要があるので期限が印刷されています。
「平成39年」までだそうです、永遠に来ない日付。

乙4は難しい?


危険物取扱者試験の合格率をみると、乙種の中では第4類が40%前後と乙種の中でやたらと低く、甲種と大差がありません。

乙種第4類(以下、「乙4」)は他の乙種と比べて難易度が高いのでしょうか?
答えは「NO」です。

乙、丙種には受験資格がなく、誰でも受験することが可能です。
また、先ほど説明した通り乙4はセルフのガソリンスタンドで働く(バイト含む)場合必要な資格です。
そして、工業高校等には授業として乙4を受験させる学科もあります。

そのため、化学が得意ではない人が就活や授業の一環として受験するというケースもあり、
「試験科目ごとの得点が60%以上」という合格基準を満たすことができず不合格となる率が相対的に高いのです。

甲種は自主的に受けるべき?


甲種の有資格者である筆者がこんなことを言っていいのかわかりませんが、
甲種の受験資格を満たしている、あるいは満たす予定である学生さんがわざわざ講義のための勉強や研究の手を止めてまで受験する必要はないと考えています。

というのも、受験レポートでも触れましたが、
甲種は「仕事先から『受けて』と言われて受験する」というパターンも少なくないからです。
要するに、持っていないからといって就活において不利になるということはまずないと考えていいわけです。

もちろん、自主的に資格を取得するために時間を使う余裕のある学生さんはぜひ受験してみてください。

おわりに


というわけで、「危険物取扱者」という資格について、実際に受験したときのレポートと資格に対する個人的な考えでした。

今後もこのような感じで「こんな資格を受けたよ」というレポートを書いていこうと思っています。
興味のある方はぜひぜひよろしくお願いします。

参考


一般財団法人 消防試験研究センター
https://www.shoubo-shiken.or.jp/

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