みなさんこんにちは。
お待ちかねの実験パートです。前からやりたかった実験だけにワクワクします。早速フルオレセイン合成を始めていきましょう。
●実験
※注意
レゾルシノールは皮膚粘膜刺激性を有します。無水フタル酸は刺激性を有します。濃硫酸、水酸化ナトリウムは皮膚粘膜刺激性・腐食性を有します。いずれの試薬も薬傷、失明の危険性があり、重篤な事故につながる恐れがあります。安易な真似は控えてください。実験者は白衣、保護眼鏡、手袋を着用し、必要に応じて局所排気設備を使用しています。
~材料~
・レゾルシノール
・無水フタル酸
・濃硫酸
・水酸化ナトリウム
・炭酸ナトリウム
・水
~器具・装置~
・100ml丸底フラスコ
・適当容量ビーカー
・適当容量三角フラスコ
・駒込ピペット
・吸引ろ過器
・水流式アスピレーター
・マントルヒーター
・乾燥機
① 100ml丸底フラスコに無水フタル酸3.0gとレゾルシノール4.5gを入れる。

② さらに濃硫酸8滴を加える。

③ マントルヒーターを用いて200度で30分間加熱攪拌する。

④ 室温冷却後にフラスコ の底で固まった塊を5%水酸化ナトリウム水溶液に溶かす。


⑤ 10%希硫酸を少しずつ加え、中和していく。

⑥ 沈殿を吸引ろ過で回収する。

⑦ 130度の乾燥機で90分乾燥させる。水分が抜けると色が黄色から赤色へと変化していく。

⑧ 暗赤色固体のフルオレセインが得られた。収率は76.10%であった。

⑨ 部屋を暗くして紫外線ライトを当てた水に、適当濃度の炭酸ナトリウム水溶液に少量のフルオレセインを溶かした液を滴下して蛍光の様子を確認する。


非常に美しく幻想的な蛍光を観察することができました。ブラックライトを用いずとも白色光下でもそこそこ強い黄緑色蛍光を示します。また一つ爆光コレクションが増えました。また次回の実験までさよなラジカル。
えざお
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