今回は一つのお薬についての記事というより、分類についての記事になります。
ガバペンチノイド(英: Gabapentinoids)とは、GABA誘導体(ざっくりいうとGABAに似た物質)という分類のお薬です。
日本では三種類のお薬が承認されています。

ガバペンチノイドの主な適応
・てんかん
・帯状疱疹後神経痛
・糖尿病性神経障害に伴う神経因性疼痛
・線維筋痛症
・全般性不安障害
・レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)
副作用(主なもの)
めまい・傾眠・ふらつき・転倒・体重増加・浮腫
などがある。
日本で承認されているガバペンチノイド

リリカ(一般名:プレガバリン 英:Pregabalin)
適応
・神経障害性疼痛
・てんかん
・全般性不安障害
(下二つは欧州連合での適応)
副作用
・傾眠
・浮動性めまい
・浮腫
・薬物依存の可能性
など。
剤形
カプセル・OD錠ともに
・25mg/75mg/150mg

ガバペン(一般名:ガバペンチン 英:Gabapentin)
適応
・てんかん(他の抗てんかん薬の効果が認められない際の補助薬)
・むずむず脚症候群(プロドラッグであるガバペンチン「エナカルビル(商品名:レグナイト)」が用いられる。)
副作用
・傾眠
・浮動性めまい
・頭痛
・複視
・倦怠感
など。
剤形
・錠剤:200mg/300mg/400mg

タリージェ(一般名:ミロガバリン 英:Mirogabalin)
適応
・末梢性神経障害性疼痛
副作用
・傾眠
・浮動性めまい
など。
剤形
・錠剤:2.5mg/5mg/10mg/15mg
・OD錠:2.5mg/5mg/10mg/15mg
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