【生物毒擬人化】アコニチン【いきものGIFT】


キャラデザ/解説/イラスト:麻殻樂野
キャラクターとしての解説

化学式:C₃₄H₄₇NO₁₁
分子量:645.72g/mol


「アイヌの矢毒」や「トリカブト毒」として知られる、代表的なな猛毒アルカロイド。トリカブトの他はセツブンソウ等に含まれる。アコニチンを含むことからセツブンソウは別名で「冬のトリカブト」とも。
人体のナトリウムチャネルを開いたままにすることで電気信号を正常に伝達させなくするため、テトロドトキシン とは反対に摂取すると興奮作用が神経にあらわれる。

↑トリカブト

↑セツブンソウ

↑キバナセツブンソウ 冬のトリカブトは主に本種のことを指す

摂取した際の症状はは先述の電気信号の伝達のバグによる\"口唇や舌のしびれに始まり、次第に手足のしびれ、嘔吐、腹痛、下痢、不整脈、血圧低下などをおこし、けいれん、呼吸不全(呼吸中枢麻痺)\"に至って死亡することもある。(\"\"内は厚生労働省より引用)
某漫画で「アイヌの毒に解毒法は無い」と言って患部の肉を周辺ごと抉りとっている描写があるように解毒方法や特効薬は未だ開発されておらず、素早い胃洗浄などが治療法として挙げられる。

ニリンソウやモミジガサなどの山菜との誤食による中毒、死亡例が後を絶たないことでも有名。特に前者のニリンソウはトリカブトと同じキンポウゲ科である上、混生している場合もあるため誤食事故が多いとされる。


猛毒である反面、アコニチンは極めて少量であれば鎮静、強心などの薬理作用があるためトリカブトの塊根(根の部分)は附子や烏頭と呼ばれ漢方など医薬品としても使用される。


アコニチン

≪≪ 戻る