【お薬擬人化】ベゲタミン



※この記事は自殺示唆並びに薬物乱用を美化・助長するものではありません。

かつて塩野義製薬から発売されていた[飲む拘束衣]、ベゲタミン


 

ベゲタミンVegetamin)とは、抗精神病薬の成分クロルプロマジンと、バルビツール酸系フェノバルビタール抗ヒスタミン作用のあるプロメタジンを含む合剤である。あまりにも強い鎮静作用から、飲む拘束衣とも呼ばれていた。




↑ベゲタミンが販売中止になった今でも、この3つの薬剤を組み合わせることで再現可能である。

塩野義製薬より、19572016/12/31まで発売されており、世界では日本でのみ流通していた。


過量投与(オーバードーズ)時の危険性が極めて高く、200520105年間で、


不審死からのベゲタミンの成分3種の成分の検出が増加しており、過量投与時の致死性が2位の薬だと言われていた。


死亡には至らずとも、横紋筋融解症を起こしたり、入院患者の増加で病床が埋まり、他の患者を受け入れられないとのことから塩野義製薬にベゲタミンの販売中止を直接訴えた救急科医もいた。


ベゲタミンには、赤く着色されたA剤とB剤があり、含まれる成分量が異なる。


ベゲタミンA


クロルプロマジン25mg、プロメタジン12.5mg、フェノバルビタール40mg


ベゲタミンB


クロルプロマジン12.5mg、プロメタジン12.5mg、フェノバルビタール30mg


A剤は通称※赤玉、B剤は白玉と呼ばれている。


赤玉と呼ばれる薬剤は、同じく販売中止になったエリミン(ベンゾジアゼピン系睡眠剤)の通称でもある。


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